FM三重『ウィークエンドカフェ』2014年11月1日放送

伊勢から南伊勢町への道、通称サニーロード。
ここを車で走りトンネルを抜けると道沿いにはたわわに実ったみかんの木が見えてきました。
温暖でゆっくりとした時間が流れている場所。
そこが南伊勢町です。
今回は南伊勢町観光協会の林文雄さんと河原沙季さんをお招きし、南伊勢町のオススメを教えていただきました。

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■盛んになってきたマグロの養殖!

河原 県下で一番水揚高が高い奈屋浦漁港で、その朝揚がったサバを手づかみでつかんで、そのままイケスに放り投げると、養殖されているマグロがワシャワシャっと集まってくるんです。
ものすごい迫力ですよ!
30〜50kgと大きいので、勢い良く魚体が見えると、子どもだけでなく大人も興奮します。
マグロが育っている様子が見えるので、ぜひ見てもらいたいですね。


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■南伊勢町はみかんの生産地 温州みかんはこれからが食べごろ

河原 10月末から年内いっぱいは『里の駅 ないぜしぜん村』というところでみかん狩りができます。
大人1500円、子供1000円でお土産も付くので、とてもお得だと思いますよ。
また、伊勢神宮からも近いので、参拝の後に寄っていただくのもオススメです。
南伊勢町のみかんの特徴は、温暖な上に海に面している段々畑で潮風に当たっているので、甘さがより、ぎゅっと詰まっているんです。
しかも酸味もちょうどよく、バランスが取れた味わいなんですよ。


 うちでもみかんを作っていますが、一年中、いろいろな種類のみかんが採れます。
今の時期は『極早生』、10月の後半になると、温州の早生、それが終わると今度は晩柑のみかんができてきます。
そのほかにもセミノールなど、さらに夏は温室みかんも作っています。
空く時期は9月だけですね。
11月と12月は、なんといっても『温州』です。
道沿いに黄金色のみかんがたわわに実り、とても良い光景ですよ。


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■『おいないさ!南伊勢町キャンペーン』の宿泊プラン!

河原 平成26年10月1日から、伊勢海老1尾付きの宿泊プラン、さらに12月13日からは、牡蠣づくしの宿泊プラン、この2つをメインとした『南伊勢町 おいないさキャンペーン』を行っています。
伊勢海老も牡蠣も南伊勢町の名産ですし、伊勢海老は10月1日の解禁に合わせて、一足先にスタートしています。
個人的に食べたいのは・・・伊勢海老のお造りの身のプリプリ感を考えると、伊勢海老1尾付きプランかな、とも思うんですが、実は五ヶ所湾は牡蠣が育つのにとても適しているんです。
本当に身がぎゅっと詰まって、コクがあり粒も大きく、火を通しても全然縮まないんです。
牡蠣づくしのプランは、宿それぞれのオリジナル料理が5品から7品付き、お宿の個性あふれる内容になっています。
本当の牡蠣好きの方に食べて欲しいと、観光協会でもイチオシしています。
結局どちらもオススメで選べないですね(笑)


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■民宿や旅館の大将や女将とふれあってほしい

河原 民宿や旅館は大きな施設ではないので、20名ほどの団体さんに来てもらって、宴会場を貸し切って使ってもらうのがオススメです。
やはり大将や女将さんと触れ合いながら美味しい料理を用意してもらえますから。
忘年会などでぜひ利用してください。

そして、今のオススメは何と言ってもマグロ。
今までは鯛やハマチの養殖が盛んでしたが、ここ近年はマグロの養殖が盛んになってきて、現在3つの業者が養殖を行っています。
その町内で揚がったマグロを、今回初めてこのプランに取り入れました。
なんとプラス2000円のオプション料金で、本マグロのお刺身をつけることができるんです。
これはぜひ実際に食べて、味わってほしいです!


 養殖の北限と言われているこの地域で、餌をいろいろ工夫して、できるだけ天然物に近くする苦労をしていますので、お値打ちだと思いますよ。


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■養殖鯛の餌やりと鯛の塩釜焼づくり

河原 最近では、関西からのお客さんが多いですね。
先日は修学旅行で来てくれた小学生が、鯛の餌やり体験をしました。
一年魚から三年魚までの鯛がイケスに泳いでいるので、漁船でイケスのあるイカダまで行き、イカダに降りて餌をあげてもらう。
体験をした後は、養殖の鯛で実際に『鯛の塩釜焼き』を作ります。
最近の子供たちは、なかなか生のお魚に触れる機会がないので、鱗をとったり調理して、それを昼食として食べてもらいました。
これは本当に好評いただいています。
魚が苦手な子もいますが、これだと美味しく食べられた、という声も聞くので、嬉しいですね。


 修学旅行の形態も変わってきているんですね。
とにかく私らの時代は、「ものを見る」・・・寺や神社などを見て終わりだったのですが、今は「体験する、何かを学んでくる」時代になっていますね。
子供達にとってもその方が、より記憶に残ると思います。


河原 他の施設も回っているでしょうが、「漁船に乗るのが楽しみで来ました!」と言われると、本当にこちらのテンションも上がるというか、「楽しんでいってね!」という気持ちになりますね。


 漁船一艘に、子供たちが12〜3人乗れるかな。
餌やりと一緒に五ヶ所湾をぐる〜っとクルージングしてくれるんです。
それが面白かった、なんてアンケートの回答が返ってくると、こちらとしてもやっていてよかったなと思います。


河原 体験できるアイテムが揃っているのが、南伊勢町の魅力だと思います。
そして講師の方が、本当に鯛やマグロの養殖をしている漁師さん。
塩釜の指導も民宿の大将だったり、町で暮らす人たちなので、おじいちゃんおばあちゃんが孫を見るような目線なんですね。
そして方言交じりで「あんたら、こうするんやな」と説明するのが、また子どもたちにとっても楽しいらしく、子供たちが方言を話したりするようになります。
人とのふれあいや距離の近さ、記憶に残ってくれるのということが、とても良いことだと思います。


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■オススメスポットとこれからの見どころ

河原 鵜倉園地という場所にある見江島展望台から、ハート型の入り江が見えるんです。
本当は『かさらぎ池』という、海とつながっている入り江なのですが、ハート型なのが珍しいですよね。
カップルでもいいですし、一人でもいいので、ぜひ『ハートの入り江』に遊びに来て欲しいです。

これからの催しとしては、志摩ヨットハーバーのクリスマスイルミネーション。
11月23日(日)に点灯式が行われます。
12月に入るとハートのモニュメントが五ヶ所公園に灯されます。
旬の味を求める方はサニー市へどうぞ。
南伊勢町、度会町、玉城町の特産物が並びます。
15日(土)、16日(日)は玉城町で、南伊勢町では12月21日(日)、町民文化会館での開催です。
また、年末には歳末物産市も行われます。
物産市では生産者のみなさんとの会話もぜひ楽しんでください。